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ねりものといえばはんぺん

はんぺんあいしてる

オンナはこわい

思い出バナシ

子どもの頃、近所に住んでいた女の子のことを急に思い出した。僕は小学1年生で彼女は2年生だったと思う。その子は美少女という言葉がぴったりのとても可愛い女の子だった。彼女とはなぜだか妙に気が合い、よく遊んでいたんだ。

あるとき、彼女の家に遊びに行くことになり、たまたま親も不在にしていてふたりっきりだった。何をしていたのか今では全く思い出せないが、おそらく子どもらしいことをしていたのだろう。彼女といると楽しかったのは覚えている。

そんな中で事件は起きた。

無性にトイレに行きたくなり、貸してほしいと彼女に言った。場所を教えてくれればひとりで行けるのに、わざわざそこまで案内してくれた。僕が個室に入ると彼女はドアを開けたまま僕をじっと見つめてきた。そして彼女は言った。

「おちんちん見せて」

ひとつ年上のお姉さんらしく命令口調で彼女は確かにそう言った。えっ、と僕は思わず怯んだ。

「早く脱いで」
「いやだよ」
「見せないとお菓子あげないよ?」
「そんなのいらない」
「いいから見せて、どうしても見たいの」

その時、女というものの怖さを思い知った。

自分の思い通りにならないと分かった途端、彼女はあからさまに機嫌を損ねた。今まで何千回聞いたか分からない決まり文句「もういい!」を初めて聞いた記念すべき出来事だった。その日から気まずくなって彼女と遊ばなくなった。

もし彼女の命令に素直に従っていたら一体どうなっていただろうか。だんだん要求がエスカレートしていったかもしれないし、何でも言うことを聞くと思われて散々ひどい目に遭っていたかもしれない。今となっては知る由もないが。

やっぱり断って正解だったんだろうか。